私の映画の師匠 中智さんの想い出
元映画プロデューサーの中智さんが2023年5月18日にご逝去されました。
実は5月初旬に中さんに父が倒れたことを連絡したところ、何かあったら連絡してと心配してくれていたのに、まさか父より先に逝ってしまっていたとは・・・。6月に父の逝去の連絡をしたところご家族から中さんの訃報を知った次第です。突然だったようで前日までお元気で翌日には旅行に行く計画だったそうです。
中さんは、約40年前に広島松竹東洋座・広島名画座に勤務されていて、後のサロンシネマのエンドマークと同じサイズのミニコミ誌「映画ファン」を発行されていました。
そして「映画ファン友の会」を主宰され、月に一度ミニ例会と称して会員が現在の福屋の9Fにあった事務所に集まってその月に見た映画の事を語り合いました。
当時高校生だった私は例会に参加するようになり、ミニコミ誌の編集や発送の手伝いもするようになり、中さんから映画の事をいろいろ教えていただきました。
その後、中さんは映画館を退社して上京されて映画プロデューサーになられました。1999年に中沢啓治監督作「お好み八ちゃん」では広島オールロケの映画をプロデュースされました。この映画の時には私は就職後でしたが、ボランティアで製作委員会のメンバーとしてサポートさせていただきました。
以後も中さんが広島で開催した上映イベントや韓国のパンソリのイベントなど何かある度に手伝わせていただきました。よく飲みにも連れて行ってくれましたし、ご自宅に招待してくれて中さんの手料理もご馳走になりました。
なんだか父を同時に二人亡くしたような喪失感があります。中さんのご冥福をお祈りします。
↓映画監督前田憲二氏による追悼文PDFはこちら